心療内科と神経内科の違い

そもそも心療内科と神経内科は何が違うのか

現代社会はストレスが多く、以前よりも心の病気に関しての理解や知識が広まり、心療内科も珍しくなくなっています。しかし、神経内科とどう違うのかはなかなか知られていません。心療内科は、例えば一般内科などで頭痛や体がだるくて検査を受けたのに異常なしと言われた場合に診察を受けます。また、引っ越しをして周囲の環境が変わった、または職場で大きなストレスがあったなど、ストレスが原因で不調になっていると考えられる場合に受診する所です。神経内科は、実際に筋肉を動かす神経に異常をきたしているとき、具体的には、てんかん、手足のしびれや脱力感、脳梗塞や脳出血による脳血管障害に関する病気に対して治療を行います。パーキンソン病やアルツハイマー型痴呆症も神経内科の扱いになります。

見えない不調か、見える神経の病か

心療内科の場合は、体の病気は認められないが、ストレスが原因と考えられる倦怠感や腹痛や下痢などがある場合に医師に相談できる場所です。何もない場所で転ぶ回数が増えた、ものがうまくつかめない、体が傾いていると人に言われる時は、神経内科で原因を調べ、治療します。神経内科で実際に多いのは、脳梗塞などによる脳血管障害です。この原因として、高血圧や高コレステロール血症、糖尿病などのいわゆる生活習慣病があげられます。体半分だけがしびれる、目が一時的によく見えない、言葉がなかなか出てこないなどは脳梗塞の前触れとされています。すぐに治ってしまってもそのままにはせず、いつもと違う、何か変だと思ったら、早めに神経内科で受診しましょう。